ずっと続けてきた習慣が「意味がない」と気づいた時、
皆さんはスパッとやめることができますか？
私は１０年間コツコツ続けてきた習慣をようやくやめる事ができました。
ちょっとだけ自分を変える事に成功した「ドリップコーヒーのポイント」のお話しです。
ドリップコーヒーに付いてる１０点のポイント
私はコーヒーが好きで、ドリップコーヒーをよく飲むのですが、
ブラックコーヒーが飲めるようになったのが３０才頃という遅めのデビュー。
ドリップする時の香りが好きで、
それ以来１日に１～２杯は必ず飲むようになりました。
ある日、いつも買うドリップコーヒーの外袋に１０点のポイントが印刷されてるのを見つけ、
ただ何となくハサミで切り取ってビニール袋へ入れたんです。
「集めればきっと何かいいものがもらえるだろう」という漠然とした理由でした。
ポイント大好き人間の心理
そこから１０年間ずっとお決まりのドリップコーヒーだけを買って、
せっせとポイント部分をハサミで切ってビニール袋へ入れるルーチンをやってました。
ある日、
夫がコーヒーを飲もうとして外袋を勢いよく開けた瞬間、
ポイント部分がおもいっきり裂けてしまい
「いつも集めてるのに！」
と怒ってしまった事がありました。
夫は私がポイントを集めてる事を知らなかったので仕方ないにもかかわらず…。
いま振り返ると、そんなに怒ることじゃないのにって思えるんですけどね。
ポイント好きに多い特徴「完璧主義」
私は良くも悪くも「完璧主義タイプ」です。
なので、やるからにはきっちりしたい・人よりこだわり強めってことで、
ポイント集めに関しても完璧主義が発動していてたようです。
途中でやめたり、中途半端になるのが納得いかなかったり、
使命感や達成感を味わいたいという感覚が強いのも特徴なんだそう。
心当たりありすぎです…ムキになってると思ったら自分を客観的に見て冷静にならないとですね。
ポイント好きに多い特徴「執着しやすい」
強いこだわりを発揮する人は、何かに執着しやすい特徴もあります。
私もドリップコーヒーを買うたびに
「ポイント集めなきゃ…」
って思うようになり、
ビニール袋に貯まっていくポイントを見て「うひひ」ってなってました。
ポイント集めって集めれば集めるほどお得感が増していって、
やめられなくなるんですよね。
「集めればきっと何かいいものがもらえるだろう」
というきっかけで始めたポイント集めでしたが、
ひょんなことがきっかけで終わりをむかえることになります。
ポイントへの気持ちが冷めた瞬間
集め始めて１０年が経過し、2,000ポイントくらい貯まった頃、
ワクワクしながら「どんな景品と交換できるのかな～♪」と調べた事がありました。
すると、該当するのは小さなお皿１枚…。
え？？ってなってよく調べたものの、
間違いなく私が１０年コツコツ集めてきた成果は小さなお皿１枚でした。
「い…いらない…！！」
景品の中にはコーヒーマシンもありましたが、
それをゲットするにはあと５５年かかる計算に…！（無理っｗ）
自分の１０年間におよんだ収集熱がスーーーーーっと冷めた瞬間でした。
2,000ポイントを景品と交換せずに捨てた理由
袋いっぱいのポイントはしばらく放置されることになりました。
集めたポイントをすぐには捨てれない悲しき習性です。
自分の完璧主義・執着しやすいという特徴に加えて、
勝手に期待して盛り上がる悪いくせが合わさってたとしても１０年は長いしむなしい！
せめて景品と交換しようかとも考えましたが、
そんな未練たらしい考えと一緒に、ポイントが入った袋はビシっ！とゴミ箱に捨てました。
そうじゃないとまた他の事で
「何かいいものもらえるかも～」
って同じことを繰り返しそうだったからです。
無駄な習慣をやめてよかったこと
お気に入りのドリップコーヒーは現在も買って美味しく飲んでます。
でもポイントはもう集めていません。
ポイント集めをやめた直後は つい、いつもの癖で外袋からポイントを切り取ろうとしてましたが…。
「あっ、だめだめ」
と独り言を言いながら、ハサミを手に取りそうになった自分を止めてました。
習慣ってすごいですよね、無意識に体が動くので。
ポイント集めをやめて、しかも景品と交換せず捨てた決断は、
自分の頭のクセにちょっとした変化を起こしました。
それ以来「何かに使うかも…」と、物をため込む事もグッと減って、
ずっととっておいた子供の小さい頃の服やおもちゃも手放すことにも成功したんです ♪
物を捨てる時の「いる・いらないの判断」って脳のエネルギーつかいますが、
今回の体験で「思い出が～」とか「何かに使うかも～」といった邪魔な感情も減り、
ものを捨てる事に対してかなり抵抗が減ったので、楽にできるようになった気がします。
コーヒーポイントの一件は、感情が動きやすい私にとって決断力をちょっと上げてくれた出来事でした。